FAQ
- シーリング材の1成分形と2成分形の違いを教えてください。
- LMとHMの違いは何ですか?
- VOC対策商品はありますか?
- シーリング材は、どのくらいの温度(耐熱性)まで耐えられますか?
- 防カビシーリング材について教えてください。
- 石目地に適したシーリング材は何ですか?
- プールへのシーリング材は何がいいですか?
- 冷凍倉庫へのシーリング材は何がいいですか?
- ステンレスにシーリング材が取り合うのですが。
- 撥水材を使用しますが注意点を教えてください。
- シリコーンに塗装したいのですが。
- プライマーをこぼしましたので除去したいのですが。
- 高圧洗浄しますがシーリング材は耐えられますか?また、何日置けば大丈夫ですか?
- プラスチックへのシールは何がいいですか?
- 銅へのシーリング材は何がいいですか?
- ペンギンシールMS2570typeNB・2570Type1-NBに共用トナーを使用できますか?
- ペンギンシールPU9000typeNBに共用トナーを使用できますか?
ペンギン会会員の皆様から寄せられたご質問の中から、よくある質問をFAQにまとめました。
FAQに掲載されていないご質問はペンギン会ホームページ事務局までE-Mailでご連絡ください。
※ご質問の内容によりお答えできない場合がありますのでご了承ください。
- Q - 1 シーリング材の1成分形と2成分形の違いを教えてください。
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1成分形は製品そのままの状態(カートリッジタイプが多い)で施工できるもので、混合作業が不要なため施工が容易なものです。空気中の水分との反応で硬化するタイプが主流で、温度や湿度などの影響を受けやすいタイプです。表面より硬化するため内部まで硬化するまでに時間を要し、比較的目地幅の小さい目地に使用されます。
2成分形は基剤と硬化剤とに分かれており、専用攪拌機で一定量混合することにより硬化が進行し、均一に硬化するタイプになります。硬化速度は温度により影響を受けやすいタイプです。1成分形に比べ、硬化特性や作業性に優れていることから、比較的目地幅の大きい目地に使用されます。
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- Q - 2 LMとHMの違いは何ですか?
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LM=Low Modulas(低モジュラス)、HM=High Modulas(高モジュラス)の略称。
モジュラスとは「ゴム弾性体に一定のひずみを与えたときの応力」で、ゴムを指で押したとき、元の形に戻ろうとする「力」になります。
50%のひずみを与えたときの応力(M50:50%モジュラス)でモジュラス区分をしています。
・低モジュラス 0.2N/mm2(2kgf/cm2)未満
・中モジュラス 0.2N/mm2(2kgf/cm2 )以上
・0.4N/mm2(4kgf/cm2 )未満
・高モジュラス 0.4N/mm2(4kgf/cm2 )以上
一般的には低モジュラスのシーリング材はムーブメントが大きく、幅の広い目地に使用されます。
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- Q - 3 VOC対策商品はありますか?
- VOC対策製品では、「シックハウス対策室内専用シーリング材 ペンギンインドアシール」があります。1成分形のシリコーン系ならび変成シリコーン系の2種類を用意しております。改正建築基準法で規制されているホルムアルデヒド・クロルピリホスの2化学物質だけでなく、厚生労働省が室内濃度指針値を策定した13化学物質全ての物質を放散しないことを公的機関で証明をとっています。 ▲このページのトップへ
- Q - 4 シーリング材は、どのくらいの温度(耐熱性)まで耐えられますか?
- ペンギンシール2505New(1成分形シリコーン系)では150℃程度まで耐えられます。高温条件下では、通常より劣化が早くなりますのでメンテナンス等の配慮が必要になります。その他のシーリング材では、JISの耐久性区分の温度を目安にしてください。(耐久性区分8020:80℃、耐久性区分9030:90℃) ▲このページのトップへ
- Q - 5 防カビシーリング材について教えてください。
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防カビ剤を添加しカビの繁殖を低減するシーリング材では、1成分形シリコーン系シーリング材があります(ペンギンシール2506防カビ・ペンギンインドアシールSR2512)。
カビの種類は約2万種類にもおよび、一般建築で検出される菌は約200種類とも言われています。カビの発生条件は様々ですので、防カビシーリング材でも周囲の環境によってはカビが発生する場合があります。
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- Q - 6 石目地に適したシーリング材は何ですか?
- 石材は天然素材ですので産地・時期などによりバラツキがあります。外装石材目地にはペンギンシールPS169N(2成分形ポリサルファイド系)・MS2970typeNS(2成分形変成シリコーン系)が適しています。石材の汚染に対しては確実なプライマー塗布によるバリヤー性が必要になります。 ▲このページのトップへ
- Q - 7 プールへのシーリング材は何がいいですか?
- 本来、シーリング材は水中浸漬使用は適していませんが、耐久性によりペンギンシール2505New(1成分形シリコーン系)及びペンギンシールSR2520New(2成分形シリコーン系)が推奨シーリング材となります。通常の使用条件に比べ劣化が早くなりますので、硬化養生時間の確保やメンテナンスに配慮が必要です。 ▲このページのトップへ
- Q - 8 冷凍倉庫へのシーリング材は何がいいですか?
- ペンギンシール2505New(1成分形シリコーン系)、ペンギンシールSR2520New(2成分形シリコーン系)はマイナス40℃まで使用可能です。ただし、施工は5℃以上の環境が必要になります。硬化養生時間は低温になればなるほど長時間必要となります。 ▲このページのトップへ
- Q - 9 ステンレスにシーリング材が取り合うのですが。
- ステンレスは含有されるクロム(Cr)が酸素と結合し、表面に不働態皮膜を作り高耐候性を得ていますが、シーリング材の接着性は表面組成や加工処理によりバラツキが生じやすくなっています。接着性を向上させるためナイロン研磨布による表面目粗し処理、溶剤清掃後にプライマー処理が必要になります。 ▲このページのトップへ
- Q - 10 撥水材を使用しますが注意点を教えてください。
- シーリング施工前に撥水材を処理した場合、撥水材の商品や種類により接着性にバラツキが発生する場合があります。また、シーリング材の上に撥水材を塗布した場合、シーリング材上の撥水材が変色したりベタ付いたりする場合があります。先塗りの場合は目地内部に塗布されないように目地養生したり、また後塗りの場合はシーリング材の上に養生をして塗布されないようにすることをお勧めします。 ▲このページのトップへ
- Q - 11 シリコーンに塗装したいのですが。
- シリコーン系シーリング材には塗装できません。塗装を予定している場合は被塗装性に優れたペンギンシールPU9000typeNB(2成分形ポリウレタン系ノンブリードタイプ)の使用をお勧めいたします。変成シリコーン系やポリサルファイド系も塗装は可能ですが、塗料の種類によっては、べたつき・変色が発生する場合がありますので事前確認が必要です。 ▲このページのトップへ
- Q - 12 プライマーをこぼしましたので除去したいのですが。
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プライマーが付着し、紫外線などにより経時で黄変し美観や意匠を低下させる場合があります。一度硬化したプライマーは容易に溶剤などでは除去できませんので、物理的に削り取る方法が一般的となります。プライマーを塗布する際には、目地周辺をマスキングテープなどできちんと養生して、不必要なところに付着しないよう注意してください。
尚、プライマーには無黄変タイプや難黄変タイプがあり、プライマーのはみ出しなどの美観低下を最小限に留める事ができます。
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- Q - 13 高圧洗浄しますがシーリング材は耐えられますか?また、何日置けば大丈夫ですか?
- 高圧洗浄の水圧によりシーリング材が接着破壊など防水性能に支障をきたす場合がありますので、シーリング材への直撃は避けてください。特に硬化途中の影響は大きく、硬化の目安としては夏季で7日、冬季14日以上の養生時間が必要になります。 ▲このページのトップへ
- Q - 14 プラスチックへのシールは何がいいですか?
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プラスチックには様々な種類があり、樹脂の種類や透明・不透明などによりシーリング材やプライマー選定が必要になりますので、詳細はカタログ参照や問い合わせ願います。
特に透明タイプのプラスチックは溶剤による影響や耐光接着性なども考慮する必要があります。
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- Q - 15 銅へのシーリング材は何がいいですか?
- 接着性・耐久性によりペンギンシールMS2500・2550LMなど変成シリコーン系を推奨します。尚、ペンギンシール2505New(1成分形シリコーン系)は硬化中の発生ガスにより腐食する可能性がある為、使用しないでください。 ▲このページのトップへ
- Q - 16 ペンギンシールMS2570typeNB・2570Type1-NBに共用トナーを使用できますか?
- 共用トナー(ペンギンシールIB7000・MS2500・MS2500typeNB・MS2970typeNS・PS169N・PU979用)の使用により防水性能に影響はありません。ただし、ベース色(基剤の色)による色調差が発生する可能性があります。 ▲このページのトップへ
- Q - 17 ペンギンシールPU9000typeNBに共用トナーを使用できますか?
- 上塗り塗料と同色(近似色)を希望する場合は、共用トナーをご使用いただくことができます。但し、共用トナーには可塑剤が含まれておりますので、塗料汚染性に影響する場合もありますので事前確認を行ってください。 ▲このページのトップへ