2成分形 印刷用の表
外壁、部材、使用目的によってシーリング材に求められる性能は異なってきます。
シーリング材の特性を生かし、性能を十分に発揮できるよう、目的にあったシーリング材とプライマーの組み合わせでお選びください。
プライマーは「プライマーの選定表」をご参照ください。
確実なシーリング工事のためには、材料選定のみならず、目地の形状ならび適切な施工が重要です。
材料選定:被着体の種類、目地の種類から目的にあったシーリング材とプライマーの組み合わせで選定してください。
目地形状:「目地寸法の設計」を参考に目地寸法を決定してください。
施工:「ペンギンシールの施工手順」に従って施工してください。
製品名 | 2成分形 | 備考(使用上の注意事項・対策など) | |||||||||||
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シリコーン系(SR-2) | シリル化アクリレート系(SA-2) | 変成シリコーン系(MS-2) | ポリサルファイド系(PS-2) | ポリウレタン系(PU-2) | |||||||||
ペンギンシール SR2520New |
ペンギンシール SA7500 |
ペンギンシール MS2500 ノンブリード |
ペンギンシール MS2570typeNB ノンブリード |
ペンギンシール MS2970typeNS 石・タイル目地用 |
ペンギンシール PS169N |
ペンギンシール PU9000typeNB ノンブリード |
ペンギンシールPU979 土間目地用 |
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構法・部位・構成材 | JIS A 5758 による区分 |
G・F-25LM 10030 |
G・F-25LM 10030 |
F-25LM 9030 |
F-12.5E 8020 |
F-12.5E 8020 |
F-25LM 8020 |
F-25LM 8020 |
(F-12.5E 7020) |
( )はJIS規格に相当することを示し、JISマーク認証製品ではありません。 | |||
カーテンウォール | ガラス・マリオン方式 | ガラス回り目地 | ◎ | ◎ | ・金属処理面への接着性は事前確認を行ってください。 ・ガラスの表面処理(光触媒系、熱線反射フィルムなど)および中間膜への適性については事前確認を行ってください。 |
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方立無目ジョイント | ◎ | ◎ | |||||||||||
金属パネル方式 | ガラス回り目地 | ◎ | ◎ | ||||||||||
パネル間目地 | ○ 注1) | ◎ | ◎ | ||||||||||
PCaパネル方式 | 石打込みPca タイル打込みPca 吹付塗装Pca |
PCaパネル間目地 | ○ | ◎ | ○ | ||||||||
サッシ回り目地 | ○ | ◎ | ○ | ||||||||||
ガラス回り目地 | ○ | ◎ | |||||||||||
各種外装パネル | ALCパネル (スライド・ロッキング構法) |
ALCパネル間目地 サッシ回り目地 |
塗装あり 注2) | ◎ | ○ | ◎ | |||||||
塗装なし | ○ | ◎ | ○ | ・フッ素、アクリル艶消し塗面への接着性は事前確認を行ってください。 ※1 金属断熱サンドイッチパネルはナイロン研磨布でのバフ掛けを行ってください。長尺・暗色系サンドイッチパネルは「プライマーSS-2」を推奨します。金属断熱サンドイッチパネルにおいて目地幅20mmの場合、JASS8の温度ムーブメントによる設計目地幅算定式に基づくと、パネル長さは明色「7,500mm」、暗色「6,000mm」が上限となります。 ※2 ・各シーリング材の設計伸縮率、せん断変形率を考慮した適正な目地設計を行ってください。 ・硬質塗料で塗膜割れが起こると逆3面接着状態によるシーリング材の凝集破壊の発生する可能性があるため、弾性仕上塗材や弾性塗料を推奨いたします。 ・ボード類では部材の乾燥収縮や下地シーラーとの接着性などに注意してください。 |
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塗装アルミニウムパネル (強制乾燥・焼付塗装) |
パネル間目地 | ○ | ◎ | ◎ | |||||||||
塗装鋼板、ほうろう鋼板パネル | パネル間、サッシ回り目地 | ○ | ◎ 備考※1 | ||||||||||
GRC、押出成形セメント板 | パネル間目地 サッシまわり目地 |
塗装あり 注2) | ◎ 備考※2 | ◎ 備考※2 | |||||||||
塗装なし | ○ | ◎ | ◎ | ||||||||||
戸建住宅外壁 | 窯業系 サイディングボード |
パネル間目地 サッシ回り目地 |
塗装あり 注2) | ◎ | |||||||||
塗装なし | ◎ | ||||||||||||
金属系 サイディングボード |
パネル間、サッシ回り目地 | ○ | |||||||||||
ガラス | ガラススクリーン | ガラス間目地 | ・ガラス・サッシ目地へのプライマー塗布では、特にサッシ側で目視しづらく、塗布もしづらいため、自在刷毛(曲がり刷毛)を使用するなどプライマー塗布には十分ご注意ください。 ※3 ポリサルファイド系PS169Nは、ガラスブロックには使用できません。 |
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ガラス点支持構法 | ガラス間目地 | ◎ | ◎ | ||||||||||
ガラス回り(標準タイプ) | ガラス回り目地 | ◎ | ◎ | ||||||||||
ガラスブロック | ガラスブロック目地 | ◎ | ◎ | 備考※3 | |||||||||
金属製建具 | サッシ回り | 水切・皿板目地 | ○ 注1) | ◎ | ◎ | ○ | ○ | ・樹脂サッシコーナー部は、動きが大きいためナイロン研磨布でバフ掛けしてください。 | |||||
サッシ間目地 | ◎ | ◎ | ○ | ○ | |||||||||
サッシ工場シール | シーリング材受け | ◎ | |||||||||||
笠木 | 金属製笠木 | 笠木間目地 | ◎ 注1) | ○ | ○ | ・笠木目地では、排水機構を設置するなど二次防水仕様としてください。 ・石材笠木では、可塑剤の移行により目地周辺を汚染させることがありますので、プライマーを十分に塗布してください。 |
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石材笠木 | 笠木間目地 | ○ | ◎ | ○ | |||||||||
PCa笠木 | 笠木間目地 | ○ | ◎ | ○ | |||||||||
コンクリート壁 | RC壁、壁式Pca | 打継ぎ目地 ひび割れ誘発目地 サッシ回り目地 |
塗装あり 注2) | ◎ | ○ | ○ | ○ | ◎ | ・花崗岩、大理石、砂岩等の石目地やその他石材に使用する場合には、目地周辺を汚染させることがあります。事前に確認を行った上、プライマーを十分(塗布量目安200g/㎡)に塗布して下さい。 ・石材表面にはシーリング材を付着させないでください。シミや跡が残ることがあります。内壁目地の場合のみ、1成分形シリコーン系(2505New、2506防カビ)の使用が可能です。MS2500では、タイル目地際は、硬化が不十分になりやすいので薄層を残さないよう注意してください。 |
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塗装なし | ◎ | ◎ | ○ | ◎ | ◎ | ||||||||
石張り (石打込みPCa、石目地を含む) |
石目地 | ○ | ○ | ◎ | ◎ | ||||||||
サッシ回り目地 | ○ | ○ | ◎ | ◎ | |||||||||
タイル張り (タイル打込みPCaを含む) |
タイル目地 | ◎ | ◎ | ○ | ◎ | ◎ | |||||||
サッシ回り目地 | ◎ | ◎ | ○ | ◎ | ◎ | ||||||||
タイル下躯体目地 | ◎ | ||||||||||||
構造スリット | 構造スリットの目地 | 塗装あり 注2) | ○ | ○ | ○ | ||||||||
塗装なし | ○ | ◎ | ○ | ||||||||||
屋上 | シート防水等の金物押さえ端末処理目地 | ○ | アスファルト防水層に直接施工する場合は「油性コーキング」「シリコーン系マスチック」「アスファルトコーキング」を施工してください。 | ||||||||||
床 | コンクリート | スリット目地 | ◎ | ※4 石目地周辺汚染に注意してください。屋内施工の場合は、表面に粘着性が残ることがあります。 ※5 ワーキングジョイントでは二重シール構法で施工してください。(一次シール:PU979、二次シール:MS2500、PS169N) |
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石張り・タイル張り | 石・タイル目地 | ◎ 備考※4 | |||||||||||
PCaパネル(PCa段床パネルを含む) | PCaパネル間目地 | ○ 備考※5 | ○ 備考※5 | ○ 備考※5 | |||||||||
各種内装 | 各種ボード類 | ボード目地 | 塗装あり 注2) | ◎ | ◎ | ||||||||
塗装なし | ○ | ||||||||||||
水回り | 浴室・浴槽内目地、 流し台、プール等の目地 |
○ | |||||||||||
その他設備 | 塩ビ管 | 上水道に使用される硬質塩ビ配管にシーリング材を使用すると、レバーの開閉による水圧挙動とシーリング材の可塑剤移行によりクラックが生じ漏水に至ることがあります。シーリング施工を行う場合は、ペンギンシール2510、2550HM、ペンギンインドアシールSR2512、MS2551をノンプライマーでご使用ください。 ・アクリル、ポリカーボネート樹脂は耐溶剤性が悪いため、脱アルコール形シリコーン系(2510、SR2512)を使用してください。 |
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ポリカーボネート・アクリル板目地 |
注2)シーリング材の表面に塗装する場合は、塗料の付着性、汚染性を考慮し選定してください。 塗料のひび割れによりシーリング材が露出して耐候劣化が生じることがありますのでご注意ください。
●MS2500、MS2570typeNB、MS2970typeNS、SA7500は、硬化特性により薄層部分で未硬化(薄層未硬化現象)になることがあります。施工の際は、マスキングテープをきちんと目地際まで貼り、薄膜ができないようにアール仕上げは避けて直線的に仕上げてください。
●外壁洗浄した洗浄剤は、十分な水洗いを行ってください。洗浄剤がシーリング材上に残ると変色することがあります。