ペンギンシールの施工手順
打合わせ
■目地の形状・寸法、2次排水処理、施工条件など、目地の納まりの検討を十分に行ってください。
準備と確認
■材料、プライマー、副資材の選定を行ってください。
■施工要領書を作成してください。
■使用するシーリング材及び副資材の製造年月日、および種類・形状などを確認してください。
検査と確認
■施工箇所の確認、目地の形状、寸法や段差の確認を行ってください。
■塗装、コンクリートなどの養生期間や欠落(ジャンカ、欠け、ひび割れなど)の有無の確認と適切な処置を行ってください。
■被着体の乾燥状態を十分に確認してください。
■降雨・降雪時など下地が濡れているときは施工をしないでください。
■被着体の種類(化成処理面やフッ素塗面)によっては、研磨作業を行ってください。
■被着面の油分や汚れゴミなどによる接着不良を防ぐために、必ず乾拭きした後、清掃洗浄剤を浸したきれいな布で清掃してください。
■塗面を溶解する場合はノルマルヘキサンを使用してください。(アルコール類は使用しないでください。)
■目地深さが指定寸法になるように目地に適したバックアップ材を装てんしてください。
■バックアップ材を装てんするときに、キズや凹凸ができないように注意してください。(シーリング材が膨れることがあります。)
■目地深さが浅い場合は3面接着を避けるために、底部にボンドブレーカーを貼ってください。
■ボンドブレーカーの選定の際には、シーリング材との適合性を確認してください。
■被着面にテープが食い込まないように注意してください。
■マスキングテープは粘着剤が残存せず、プライマーの溶剤で接着に悪影響を及ぼさないものを使用してください。
■被着面以外を汚さないようにきちんと貼りつけてください。
■適合プライマーを選定し、刷毛などで塗りむらのないように注意しながらしっかり確実に塗布してください。
■プライマーの飛散やはみ出しがないように注意して塗布してください。(接着面以外に付着した場合は、ただちに溶剤を浸した布で拭きとってください。)
■プライマー塗布後は適切なオープンタイムを確保し、所定時間内にシーリング材を充てんしてください。プライマー塗布後、8時間以上経過したときは、再塗布してください。
■開封したプライマーは、その日のうちに使い切ってください。残る場合は、必要量を別の容器に取り出して使用してください。
■プライマーは空気中の水分に敏感ですから使用後は、直ちにフタをしてください。
■充てんは、目地幅にあったノズルで被着体に十分な圧力がかかり、目地底部まで充てんできるようにノズルの角度と充てん速度を考慮しながら行ってください。
■目地の交差部から充てんをはじめ、打ち止めは交差部を避けてください。
【混合上の注意】
■硬化不良や表層のあばた現象を防止するためにも、気泡の巻き込みが少なく安定した混合ができる缶回転式混合機を必ず使用してください。その際、混合機のパドルは必ず弊社用のものをご使用ください。
■混合は缶回転式混合機で均一に混合されるまで十分に行ってくだ さい(15分間)。その際、混合比(質量比)は必ず守ってください。混合の途中で羽根(パドル)の掻き落としを実施してください。
■セットになっている基剤と硬化剤、および専用のトナーを組み合わせて使用してください。
■開封した基剤・硬化剤・トナーともに開封後は全部使いきるようにしてください。
■トナーは、全量を投入してください。色相が異なることがあります。
■専用の硬化促進剤、硬化遅延剤を投入する場合は、1缶に1袋(1ビン)までとしてください。
■混合したシーリング材は、可使時間内にすみやかに気泡が入らないように注意しながら、コーキングガンに充てんしてください。
■シーリング材充てん後は、すみやかにヘラ仕上げを行ってください。
■ヘラ仕上げは、押さえを十分に行い平滑に仕上げてください。
■使用するシーリング材によっては、薄層未硬化現象を起こすものがあります。アール仕上げは避けて直線的に仕上げてください。
■マスキングテープの粘着剤が被着体に残ることがありますので、ヘラ仕上げ後はすみやかにテープを除去してください。
■目地周辺部に付着したシーリング材などは直ちに拭き取ってください。仕上げ後の目地表面には手をふれないようにご注意ください。
■シーリング材が硬化するまでには、数日間を要します。その間、人為的な損傷やほこりや砂じんなどで汚れないように養生してください。
■目視・指触により、シーリング材に異常がないか確認してください。
【一般的な注意事項】
●シーリング材およびプライマーの保管は、冷暗所でお願いします。●プライマーは可燃性溶剤を使用していますので、火気には絶対に近づけないようにしてください。
●シーリング材およびプライマーが皮膚などに付着した場合は、すみやかに石けんで洗い落としてください。
バックアップ材およびボンドブレーカー
バックアップ材は、目地形状のシーリング材充てん深さを調整し、また3面接着を防止するため目地底に装てんする成形材料です。
ボンドブレーカーは、目地が浅い場合に、3面接着を防止するため目地底に貼り付けるテープ状材料です。
どちらも、シーリング材の性能を十分に発揮させるために重要な副資材です。
1.選定のポイント
(1)シーリング材と接着しないで、かつシーリング材の性能を低下させないもの。
(2)使用部位にあった適切な形状のもの。
2.機能
(1)シーリング材が目地底部には接着しないようにして、長期間の繰り返しムーブメントに対する追従性を確保する。
(2)シーリング材の充てん深さを調整し、一定の目地深さを確保する。
3.使用部位とバックアップ材およびボンドブレーカーの材質・形状
シーリング材と接着せず、またシーリング材に悪影響を与えない事を事前にご確認頂き、適切なバックアップ材・ボンドブレーカーをご使用下さい。代表的なバックアップ材・ボンドブレーカーの例を示します。(1)バックアップ材
使用部位 | 材質・形状 | バックアップ材幅 | |
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PCa部材の目地底のない目地 | 丸形ポリエチレン独立気泡発泡体 | 目地幅×1.2〜1.3 | |
金属目地 各種ボード類目地 |
角形ポリエチレン独立気泡発泡体 | のり付き | 目地幅より1〜2mm小さいもの |
のりなし | 目地幅×1.1〜1.2 | ||
ガラス回り | 角形ポリエチレン独立気泡発泡体・EPDMゴム | 目地幅×1.1〜1.2 |
(2)ボンドブレーカー
使用部位 | 使用シーリング材 | 材質・形状 | ボンドブレーカー幅 |
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目地が浅い場合 | シリコーン系 シリル化アクリレート系 変成シリコーン系 |
ポリエチレンテープ | 目地幅×0.8〜0.9 |
ポリサルファイド系 ポリウレタン系 |
シリコーンテープ ポリエチレンテープ |
目地幅×0.8〜0.9 |
可使時間調整剤
真夏や真冬など、厳しい環境条件下での作業には、可使時間調整剤「硬化促進剤」「硬化遅延剤」をご使用ください。
ご使用にあたっては、1缶あたり1袋までとしてください。特に「硬化遅延剤」は必要以上にご使用になると、硬化遅延や硬化不良を起こすことがありますので注意してください。また、ペンギンシール共用硬化促進剤を「2570Type1-NB」「SR2520New」に使用すると、未硬化あるいは硬化遅延しますので、絶対に使用しないでください。
硬化促進剤 | ペンギンシール共用硬化促進剤 SA7500・MS2500・MS2570typeNB・MS2970typeNS |
60g×50/ケース |
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ペンギンシール2570Type1-NB専用硬化促進剤 | 60g×50/ケース | |
ペンギンシールPS169N専用硬化促進剤 | 30g×50/ケース | |
ペンギンシールPU9000typeNB専用硬化促進剤 | 40g×50/ケース | |
ペンギンシールPU979専用硬化促進剤 | 30g×50/ケース |
硬化遅延剤 | ペンギンシール共用硬化遅延剤 SA7500・MS2500・MS2570typeNB・MS2970typeNS・2570Type1-NB |
40g×50/ケース |
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ペンギンシールPS169N専用硬化遅延剤 | 30g×50/ケース | |
ペンギンシールPU9000typeNB専用硬化遅延剤 | 30g×50/ケース | |
ペンギンシールSR2520New専用硬化遅延剤 | 20g×20/ケース |
標準色共用トナー
2成分形シーリング材用の標準色10色のトナーです。
PU9000typeNBを上塗り塗料と同系色にする場合は、共用トナーをご使用ください。
ペンギンシール標準色共用トナー SA7500・MS2500・MS2970typeNS・PS169N・PU979 |
(200g×20×2)/ケース |
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ペンギンシールPS169N専用硬化遅延剤 | (0.27L×10×4)/ケース |
防かび剤
ペンギンシールMS2500、MS2570typeNB専用防かび剤です。なお、ペンギンシールSR2520New、PS169N、PU9000typeNB、PU979に添加すると硬化しなくなりますので、絶対に使用しないでください。
ペンギンシール2500・2570専用防かび剤 | 25g×40/ケース |
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